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  1. 仙台市議会 2004-07-21
    市民教育委員会 本文 2004-07-21


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから市民教育委員会を開会いたします。  本日の日程は、お手元に配付のプリントのとおりであります。  なお、委員会終了後、引き続き協議会を開催し、委員会審査事項以外の所管事項について、当局からの報告及び質問等を行いますので、よろしくお願いいたします。  また、今月も軽装奨励の期間中でありますので、委員の皆様並びに説明員の方々も、上着を脱いでいただいて構いませんので、あわせてよろしくお願いいたします。              《閉会中継続審査について》 2: ◯委員長  それでは、「都市における文化活動施設整備及び運営視点について」、「消防職員研修について」及び「泉岳少年自然の家事業について」でありますが、「消防職員研修について」及び「泉岳少年自然の家事業について」は次回に審査を行いたいと思いますので、本日は、「都市における文化活動施設整備及び運営視点について」審査したいと思います。  それでは、市民局より説明願います。 3: ◯文化振興課長  都市における文化活動施設整備及び運営視点についてでございますが、8月に予定されております札幌市視察との関連でホール系施設に焦点を当て、本市現状課題について御報告いたします。  資料1の別紙1に札幌市と本市の主要なホール系文化活動施設規模別の一覧をお示しいたしております。  初めに、本市におけるホール系施設整備の経緯についてでございますが、本市におきましては、昭和48年の市民会館整備を皮切りといたしまして、その整備に取り組んでまいりました。市民会館整備に当たりましては、鑑賞機会の提供と商業的利用を念頭に置いた大ホール市民文化活動の発表の場としての小ホール整備したところでございます。その後、仙台市全体といたしましては、市民活動利用に供する施設を重点的に整備いたしまして、また、専門性を備えたコンサートホールシアターホールを備えた青年文化センター整備も行ったところでございます。  区文化センターにつきましては、現在計画中の宮城野区文化センター整備をもちまして、5区の整備を完了する状況にございます。その一方では、老朽化が進む施設設備更新や改修をどのような内容やスケジュールで進めていくかということが、市の施設全体に係る一つの大きな課題になっております。  次に、ホール規模別について、札幌市と比較しながら本市現状について見てみますと、今日の視点で見た大規模ホールは、本市におきましてはオープン形式ホールサンプラザのみとなっております。また、本市の特徴といたしましては、電力ホール県民会館イズミティ21大ホール市民会館ホールなどの中規模ホールが多く、札幌市におきましては、中規模ホール昭和33年に整備された市民会館ホール一つのみで、その後は、新しい大規模ホールが3施設整備されているのとは対照的になっています。  これらの電力ホール県民会館市民会館ホールは、当時は大規模ホールとして整備され、これまで商業的にも利用されてきております。しかしながら、現在では舞台機構が古いタイプであるとともに、設備老朽化等も進みまして、多様化、高度化する利用者ニーズにこたえられない場合も出てきているところでございます。  次に、別紙2に本市ホール系施設利用状況について、分類いたしました図表をお示しいたしておりますのでごらんください。  利用者別視点から見てみますと、本市ホール系施設の中で商業的利用の割合が高いホールは、平成14年度実績になりますが、サンプラザの41.8%、市民会館ホールの10.9%、イズミティ21大ホールの5%の順となってございます。  また、左上のゾーンが空白となっておりますが、商業的な利用が可能な専門的ホールが存在していないという状況がございます。また、その一方、右下ゾーンにある施設の密度が高くなっております。市民活動利用に供される多目的ホールは、計画中の宮城野区文化センター整備によりまして、さらに充実することになります。  また、別紙1に戻っていただきたいと思いますが、その一番下の欄にお示しいたしております練習施設につきましては、本市におきましても10-BOXのような先進的な取り組み事例はございますけれども、札幌市と比較いたしましても、その数や種類がまだまだ不足している状況にございます。  これらの本市状況まとめますと、繰り返しになりますけれども、資料まとめのところにお示しいたしましたように、一つ目として大規模ホールが少ない、二つ目として興行的、商業的利用にも利用可能な専門的ホールがない、三つ目として多様化の進むプロフェッショナルな表現活動にも柔軟に対応できるような、より自由度の高い空間を備えた中規模ホールがない、四つ目といたしましては、例えば、市民オーケストラのための楽器置場付練習場や、また滞在型アトリエなどの練習あるいは創作施設が不足しているということになるかと思われます。
     さて、これらの現状を踏まえたこれからの本市取り組みについてでございますけれども、まず第1には、芸術文化活動振興視点と国内外に向けた芸術文化発信装置としての機能強化視点、この双方から整備すべき施設優先度をつけ、計画的に整備を進めることが必要であると考えております。  第2といたしましては、財政的に大変厳しい状況が続く中で施設整備を実現していくためには、行政が新たに建設するという手法だけではなく、既存施設の再利用を誘導、支援する仕組みづくりや、民間NPOとの協働役割分担の推進、さらには、市民による参加、支援システムなどの可能性も含め、新たな手法の導入について検討していく必要があると認識いたしております。  ここに挙げました事例について若干コメントを加えますと、2)のb)よこはまみなとみらいホール事例は、みなとみらい中央地区24街区を受け持った事業組合ホール整備いたしまして、横浜市に寄付したものでございます。横浜市が横浜芸術文化振興財団運営を委託した例であります。  また、c)の企業スポンサー制度でございますけれども、札幌kitaraホールにおきまして、ホール管理運営及び自主事業に対する企業によるスポンサー制度を導入した事例でございます。  d)の博多座の例でございますが、これは福岡市からの委託を受けて劇場博多座運営を行う株式会社を設立いたしまして、経済界興行会行政が一体となって歌舞伎、ミュージカル、芝居などの演目を一月単位の常打で公演を行っている事例でございます。  3)a)の事例は、京都市有形文化財に指定されております民間建物を小劇場として活用いたしまして、NPOがその管理運営を行っているものでございますが、さらに、事業運営手法として、市民から小口の出資金を募り小劇場ロングラン公演を行うなどの、いわゆるエンジェルシステムづくりに取り組んでいる事例でございます。また、この団体は芸術家滞在型の制作施設、いわゆるアーティスト・イン・レジデンスの運営も行っていると伺っております。  以上、簡単に説明をつけ加えさせていただきましたが、このような先進事例なども十分に研究しながら、本市における文化活動施設整備及び運営について鋭意検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 4: ◯委員長  それでは、ただいまの説明を含めて、本件について質問等はありませんか。 5: ◯鈴木勇治委員  ただいま、いろいろな文化活動施設説明をいただきました。いただいた資料を見ておりましたが、仙台市の方でもいろんな文化活動理解を示し、文化振興を図っておられるわけであります。そこでまず確認しておきたいのですが、まとめということで2ページに書いておりますこれは、課題というふうに理解してよろしいのでしょうか。この点についてお答えください。 6: ◯文化振興課長  現状であり、課題であると認識しております。 7: ◯鈴木勇治委員  2番目に、これからの取り組みとありますが、この課題に対して目標があってしかるべきではないかと思います。そしてその目標に向かってこう取り組んでいくんだというのがあるかと思いますが、今の説明を聞くと奥歯に物が挟まっているような、これをやりたいんだというようなものが何かあって、こういった表現にしているのかなと思うのですが、その辺のところの目標というのはどうなっているのかお答えください。 8: ◯文化スポーツ部長  仙台市の芸術文化振興につきましては、基本的にソフト先行ということでさまざまなコンクールを初めとしまして、事業をやってきたところでございます。それに伴うハードということにつきましても、市民活動を中心としたホール系施設整備仙台市の場合は充実しているということでございまして、必ずしもこのまとめ課題が、すべて今後しなければならない最も火急な課題だとは考えておりません。ただし、特に今回の場合、札幌市と比較をいたしますとこういった特色になるというような意味での課題というようにとらえていただければと思います。したがいまして、これからもソフトの充実ということでは、さまざまなプロジェクトを考えておりますし、さらに説明がありましたように、いろいろな手法ハード面整備も今後考えていくというようなことで考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。 9: ◯嶋中貴志委員  私の方からは、以前に本会議等で我が会派の方から質問したものでございますけれども、今は全体の施設整備をどうするかというお話でしたが、個別の問題になるかと思うのですが、市民会館の件でございます。市民会館には大ホールと小ホールがあって音楽会演奏会を大ホールでやると、その音が小ホールの方へ抜けてなかなかできないという問題があったと思うのですが、この問題は今後検討していくという話でしたけれども、今どのようなっているのかお答えください。 10: ◯地域振興課長  市民会館の音に関する問題でございますが、大ホールそれから小ホールと二層ございます。この二層の関係でございますが、途中に空調設備空間などいろいろな設備がございます。こういった一つの原因ではなく複合的な要因がございまして、この音の漏れを物理的に完全に解決することは困難な状況にあると私どもは考えております。 11: ◯嶋中貴志委員  困難な状況ということは、もうどうしようもないということでか。特にどうこうということはないということですか。 12: ◯地域振興課長  この建物は30年過ぎておりまして、我々も現在は運用上でお互いに影響しないような使い方をしております。当分このようなことで進めてまいりたいと考えております。 13: ◯嶋中貴志委員  そういう既存施設に関して、さまざまな課題がここだけではなくてあると思うんです。そういうものも含めて全体の整備というのは考えながらやっていくのかどうかという点をお伺いします。 14: ◯市民局長  先ほど文化振興課長が御説明申し上げました中でも、こういう市の財政状況でございますので、古い施設をどんどん新しいものにつくりかえるということは、なかなか厳しい状況にございます。ただいまお話しがありましたように、市民会館昭和48年に開館した施設でございます。当時から音漏れの話がございまして、運用面で何とかカバーをしている状況でございますけれども、これを大規模改修するにしても、古い建物でございますので、今の建築技術ですからめちゃくちゃお金をかければ、何とかなるとは思いますが、現実的な対応といたしまして、非常に厳しいわけでございます。  市民会館の例について申し上げれば、市民会館はどちらかの方向に特化するかとそういったことも考えなければならないと思います。そういう中で、やはり全市的な施設の配置として既存施設を最も効果的に活用していくためには、地域バランスも考えながら施設の特性というものを地域に満遍なく配置していくというようなことで考えていかなければならないと考えております。今回の市民会館につきましても、そういう検討の一環の中で今後の施設のあり方というものを考えていきたいと考えております。 15: ◯委員長  ほかにございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 16: ◯委員長  ほかになければ、これをもって委員会を閉会いたします。...